こんばんは。もう十月も一週間が過ぎてしまいましたね、9月後半担当の橘です。
9月、10月といえばもう秋ですが、皆さんはどんな秋をお過ごしでしょうか?
このブログをご覧になっている方は「当然、読書の秋だけど。」という方が多いと思いますが、今年は読書を通して食欲の秋を満喫してみませんか?

 

今回、私がご紹介したいのは百波秋丸さんの『三ツ星商事グルメ課のおいしい仕事』です。
「商社なのにグルメ課?そんなのないでしょ?」と思った方、正解です。
実際にはグルメ課なんてありません。存在しているのは総務部グループリソースンテナンス課、短くしてグルメ課と呼ばれているだけです。
彼らの仕事はグループ会社全体の資源管理(グループリソースメンテナンス)ですが、実際はコンピューターのシステムや委託会社が仕事をしているだけで全く仕事をしていません。それどころか会社の経費で、夜な夜な他部署の人を巻き込んで食事会をしているという噂があり、それが原因でグルメ課と呼ばれているのです。
主人公は食べるのが大好きな新人経理部員で、グルメ課の浪費の実態を探るべく期間限定でグルメ課に異動させられてしまう。
そこでは社内で起こるトラブルを《料理》するのが仕事で……。
まあ、料理といっても困っている人を呼び出して話を聞くだけなんですけど。

私が今回使用するキーワードはこの3つです。

①発見の楽しみ
作中では《料理》や《仕込み》など通常の意味とは違った意味を指す隠語を使っています。また、エピソードのタイトルも「煙まみれのファッションショー」や、「ナポリタン×味醂=コスメ戦略」といったもので一見すると意味が分からないものが多くあります。そういった言葉の意味がその話の終盤になるにつれてわかっていくというのもので、話の途中や前の話にヒントが転がっていますので、そのヒントを一つ一つ見つけ出していくことがありきたりですが、発見の楽しみだと思います。

②キャラクターの個性
実はこの課に在籍してるのは主人公を入れてたったの4人しかいません。しかも、正式な社員は課長と主人公だけです。社員である課長はただ見守るだけかと思いきや、勤務時間中にも関わらず人気のケーキを買いに行っていたり、諮問会議で責められていても飄々としていたりと、なかなかの豪胆さ。
社員でない2人も元は同じ社員でしたが、問題を起こして辞表を提出した問題児ばかり。
主人公も食べ物には目が無くて、狂言お見合い?の場面では提供されたケーキを真っ先に食べてしまい、周りに引かれてしまうなど食いしん坊な一面が前面に出ています。

③実在する
作中では食べ物が多く登場します。まあ、ほとんど主人公がおいしくいただいてしまうんですが。
その中でもグルメ課の皆が《料理》をするために訪れるお店は、どれも他とはちょっと違ったお店ばかりです。キーワードから察している人も多いと思いますが、そうです。
そのお店は実在します!
お店の名前や住所、ホームページがあるところはアドレスまで載っているので、作中に出てきたお店を実際に訪ねてみるのもいいと思います。

 

さて、食欲の秋なんて言いながらたいして料理について語っていませんが、ここらへんで終わることにします。
最後に、締め切りを大幅に遅れてしまったことを詫びるとともに、バトンを10月担当者に渡すことにします。よろしくお願いします。