雨が降る日が続き、今年も梅雨が来るのかと腹を括るや否や、気象庁からの梅雨明け宣言。
あっという間に梅雨が過ぎ、授業が終わり、8月が顔を覗かせていました。皆様夏のご予定は如何でしょうか。

挨拶もそこそこに、本の紹介に移りたいと思います。
ご存知の方も多いかと恐縮ですが、今回紹介する本は桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』です。

・あらすじ
 引きこもりの兄を持つ中学生・山田なぎさは、家計を助けるべく”実弾”、すなわちお金を得るため、自衛官を志望しつつも家族や同級生と平穏な日々を過ごしていた。彼女が通う田舎の学校に突然、転校生が来る。東京からやってきた海野藻屑という少女は、芸能人を父に持つ、その名に負けない変わった性格をしていた。
 いがみ合いながらも仲良くなった二人に、藻屑に想いを寄せる同級生・花名島も加わり、彼の恋路を手助けしようとする中、二人の少女は些細なきっかけで口論になる・・・・・・。
 
【1】ぎこちないコミュニケーション
 中学生ならではのプライド、素直に気持ちを伝える恥ずかしさなどから、なかなか素直に気持ちを伝えられない登場人物たち。幾分大人になった今でも率直に気持ちを伝えることは簡単ではないですが、あの頃の自分が甘酸っぱい記憶と共に思い出される場面があったり、なかったり。

【2】冒頭におけるインパクト
 本文1ページ目から引き込まれる本は様々あるかと思われますが、この1冊はとりわけそれが強いです。書店で見かけた際は軽い気持ちで手に取るとそのままレジに駆け込むことになること請け合いです。

【3】植え付けられるトラウマ
 あらすじをどう書くか、正直かなり悩みました。結果として青春ラブストーリーのようなものになってしまいましたが、その印象は良い意味でも悪い意味でも裏切られることになるかと思います・・・・・・。

引き継ぐテーマを決めたときから、乙一さんの本を紹介しようと思ったのですが、内容を確認するつもりで手に取り、そのまま数冊読み切ってしまったため断念しました。どれも好きなお話ばかりで悩むところですが、また機会があれば紹介したいです。
 今年の夏も既に暑いですが、熱中症等にはお気をつけください。それでは、良い夏休みを。