皆様、初めまして。新入生の清水と申します。入学して既に2ヶ月以上が経過し、そろそろ授業のルーチンに慣れ、大学構内での移動に困らなくなってきました。6月も半ばなので、関東地方は梅雨入りしましたが、傘を差さずとも、濡れずに移動できるようになった事実に感動しております。
このリレーブログ、前回分を同じ新入生の上田君が素晴らしい物を書いてくれたので、震えながら文章を考えている次第です。あまり余計な話をしているのもアレなので本題に入ります。
今回紹介させていただくのは、乾くるみ『イニシエーション・ラブ』。リレーブログのために翻弄されそうなトリックを用いたミステリ本を探していたら目に入ったので手に取ることにしました。本を手に取った時の率直な感想としては、タイトルと表紙のイラストだけ見ると恋愛小説かな?ということです。読み進めると実際その通り。終わる直前までは。最後まで読めばミステリと言われている理由がわかります。同書はミリオンセラーを達成し、2015年には映画化もされたようで、流行っていたらしいです。私、完全に流行に乗り遅れていますね。ちなみに、私が読んだのは文春文庫版。解説が最後についているので、単行本ではなく文庫版がおすすめです。

あらすじ
主人公の鈴木は男子大学生。数合わせとして参加した合コンで運命的な出逢いをし、成岡という女性と恋に落ちる。鈴木が就職してからも交際を続けていた二人は、仕事や家庭の事情で離れ離れになってしまい、遠距離恋愛となってしまうが、鈴木が勤務先が同じ女性である石丸に惹かれて二股をかける。やがて不注意からそのことが成岡にバレてしまい、二人は破局を迎える――

……というのがあらすじです。しかし、このあらすじにはフェイクが入っています。いやーネタバレ防止って難しい。

[1]読者を翻弄するトリック(前回からのリレーワード)
これがいわゆる叙述トリックか、という形でまんまとハマってしまいました。決して複雑ではないんです。でも、読んでいる途中になんか変だなとひっかかる部分を最後で一気に「あーそういうことか!」と言わせるようになっています。私はあまりミステリを読まない(読む時もトリックを考えながら読まない)ので新鮮でした。ネタバレが怖いのでトリックの中身は書きませんとも。ええ。

[2]酒
主人公の鈴木は目立つ方ではない、おとなしい人物なのでウェイな飲み会はあまり好きではありません。でも不思議と酒を呑むと人が変わったように暴れるようになってしまうんですね。酒で性格が変わる人は結構いますよね。そして酒が入っていると恋愛に発展しやすいのも事実らしいです。あーお酒怖いなー。

[3]怖い女性
あらすじには書きませんでしたが、鈴木が浮気した女性の石丸は、彼に付き合っている女性がいると知った上で、ひたすらに誘惑してきます。直接に別れてしまえとは言ってこないにも関わらず、上手に外堀を埋めていくしたたかさは見事です。

あまりまとまっていませんね。でも、これでいいんです。読めば僕が何を考えてこのキーワードを挙げたのかがわかるはずです。これ以上なにか書けばそれがすぐにネタバレに繋がる。それだけ上手に文章と物語が組み上げられているのが、今回紹介した『イニシエーション・ラブ』です。「必ず二回読みたくなる」と煽られているだけのことはありますよ!