皆さまはじめまして、新入生四番手を務めさせて頂く紫田です。普段から、随分と偏った本しか読まないために、今回のリレーブログでは随分と苦悩したので、今後は幅広いジャンルの本を読んでいこうと思います。なお、稚拙な文章で誠に恐縮ですが、長い目で見てください。

今回ご紹介させていただく本は、早川いくをの『へんないきもの三千里』という本です。この作家さんは『へんないきもの』という、実在する奇妙な生き物を紹介する本で大ブレイクした方で、本書はそのテーマで小説化したものです。斬新な表現で、ストーリーを進めるので正直笑いが止まらなくなる。

あらすじ
生き物がきらいなオシャレ大好き少女芦屋ユカリは、己の恋を実現するために、おまじないでカエルを舐めた。すると気が付くと異世界に飛ばされて、様々な奇妙な生き物と遭遇していくのである――

[1]現実の昇華としてのフィクション(前回の引継ぎワード)
この物語はフィクションであるのは当然としても、この物語で描かれる生き物たちの掟はフィクションではない。強いものが弱いものを食らうという弱肉強食という構造があり、または体を変化させることでたくましく生きる生物がある。そのような世界に、一人の少女が入り込むという物語は、道具を発達させることにより生態ピラミッドの枠から抜け出してしまった人間に対して、問題を提起させるのではないだろうか。

[2]何だ、これは!
別段作品中に岡本太郎が出てくるわけではないが(岡本太郎が創造したのではないか思わせる生物はたくさん出てくる)、本書籍、及び早川いくをの著書を読むと思わずそう言いたくなる。先述のとおり早川いくをの作品は、斬新で奇抜な表現と物語で攻めてくる。読み進めていくと、この先の展開が気になってしょうがなくなるうえ、衝撃と笑いも止まらなくなる。

[3]専門的知識を練り混ぜたストーリー
ランプシリス、パロロ、ウシナマコ・・・等々、まるで聞いたことのない生物名やその生態が、本書籍ではごく当たり前に出てくる。しかしながら、独特の文章によって読者に対して難解さを持たせなくしているので、逆にこうした専門的知識を練り混ぜた構成が物語の面白さを際立たせている。

以上が「へんないきもの三千里」のご紹介でした。この本以外にも、「へんないきもの」「またまたへんないきもの」などがありますので、読書の秋にどれか一冊手を伸ばしてみたらいかがでしょうか。