初めまして、新入生の六番目として今回のブログを担当する坂口です。新入生の皆さんが素晴らしいリレーブログを書いていらっしゃるので自分もなんとか好きな本の魅力を1%でも多く伝えられるものを書けたらなと思います。

さて、今回紹介させていただくのは小林泰三の「大きな森の小さな密室」です。小林泰三はミステリやSF、ホラーまで様々なジャンルの本を出している作家です。私の好きな作家の1人である小林泰三に興味を持って貰うための一歩として著作の中でも読みやすいミステリー短編集を選びました。

[1]個性豊かな登場人物(前回からの引き継ぎワード)

この本は7つの短編から成り、それぞれ犯人当て、倒叙ミステリ、安楽椅子探偵、バカミス、??ミステリ、SFミステリ、日常の謎というテーマがあります。それぞれの話の探偵役として警察からマッドサイエンティスト、更には殺人鬼等々一癖も二癖もある面々が読者を待ち受けています。

[2]カラフルな発想
短編集の良いところとして一冊の本で複数の世界観を味わえる点があります。
表題作の大きな森の小さな密室は犯人当てをテーマにした作品です。この話では森の奥深くで起こる密室殺人を解きます。密室なんてミステリでよくあるパターンじゃないか、と思ったあなた。きっと作者独特の着眼点によって描き出される物語に驚くこと請け合いです。
他にも死亡推定時刻が百五十万年前というまさにバカミスと言わんばかりの設定が光る更新世の殺人等多岐にわたるジャンルで活躍されている作家らしい色とりどりの世界が広がっています。

[3]意外な結末
ミステリとしては大切なオチの部分ですがこの本でもどの作品もそうきたか、と思える作品ばかりです。作者の斬新な発想から生み出される個性豊かな登場人物達が描く物語はあなたの想像を遥かに越えると思います。

以上、小林泰三「大きな森の小さな密室」の紹介でした。

小林泰三はいくつか短編集を出しており、この本に登場する探偵が出てくるものもあります。この本を読んで面白いと思った人には他の短編集もオススメです。
大学では秋学期の履修が始まり前期よりも面倒く……やりごたえのある授業になったなぁと感じます。中々本を読む時間が取れない人もいるかと思いますがそんな時はこの本のように1話区切りでサッと読める短編集はいかがでしょうか?