今週のこのブログを担当することになった針山です。FSMでは幻想文学とミステリーに所属しております。何卒よろしくお願いします。浅学の身ながら、皆さんにならって自分の読書遍歴、読書人生について書きたいと思います。

小学校
私の読書人生の最初に何があったのかは、今ではもう思い出せないのですが、幼稚園から小学校にかけて、
図鑑(爬虫類、昆虫、魚類、恐竜、人体、などの)を好んで買って読んでいました。
特に初学年の頃は、学校の図書館でよく授業をサボタージュしてはビジュアル図鑑を楽しみました。
学校外ではいずみ書房の『せかい童話図書館』が親の実家に全巻そろっていたので、読んでいたのですが、
今では内容よりも「玉とり」、「ドナウ川の妖精」などの挿絵が無気味であったという印象のほうが強いです。

高学年になると、水木しげるの熱烈的な信者となり、『河童の三平』、『悪魔くん』、ゲゲゲの鬼太郎シリーズを好むようになっていました。中でもヒーローでない鬼太郎が描かれる『墓場鬼太郎』は当時の私のバイブルでした。その後、水木作品が影響を受けているという鳥山石燕『画図百鬼夜行全画集』を購入して、ボロボロになるまで読んだり、図書館で小泉八雲の本を借りたりしていました。妖怪関連の本以外には信長の伝記やファーブル昆虫記とかを読んでいたように思います。

中学校
小学校時に開花した妖怪趣味の延長で、村上健司編『日本妖怪大辞典』や東雅夫編『妖怪文藝』を耽読する傍ら、
筒井康隆、山田風太郎・忍法帖シリーズを読むようになります。

高校
小学校、中学校と妖怪関連の本を読んできたわけですが、高校生になって他の分野にもだんだんと興味を持つようになりました。それは主に純文学の王道としてよく紹介されるような本であったわけですが、高校一年生の冬に、
古本屋で偶然手に取った寺山修司の『誰か故郷を思はざる』を読んで、自分の考え方や生き方が変わり、以後寺山作品の虜となります。様々なものを「物語(ドラマ)」と考えるという寺山哲学を得た私は、安部公房の存在論的な小説や澁澤龍彦作品の怪しく、エキセントリックな知の曼荼羅にも傾倒しました。それ以外には谷崎や乱歩も何作品か読んで、ミステリアスで妖美な雰囲気を味わいました。また、本以外にも音楽や映画にはまったので、中野や新宿といったサブカルスポットや、御茶ノ水や神田といった音楽の町、本の町と呼ばれる場所に通い始めたのもこの頃です。

しかし、2学年後半からいよいよ本格的に受験戦争になり、その期間からは、ほとんど好きな本を読むことができませんでした。

受験は紆余曲折あったものの、大学が決定し、ようやく安心して本が読めるようになりました。

大学
最近では映画がメインになりつつありますが、シュールレアリスティックで実験的な作風で知られるレーモン・クノーの『文体練習』、『地下鉄のザジ』、『イカロスの飛行』を読んで感動を覚えました。特に小説世界の作中人物が、現実の世界に飛び出してしまうという『イカロスの飛行』は、小説という形態を考えさえられる壮大なドラマで私のお気に入りです。

読書で面白いのは読んでいた本が実は自分が知っている映画監督によって映画化されていたり、筆者が以前読んだ他の本の筆者と懇ろな関係であったことが分かった時に現れる、一冊の本の織り成す人間の有機的なドラマであると思います。今後は文学だけでなく、本サークルで私の中では未開拓であるファンタジーやミステリーをもっと深く読んで、本の世界を探索していきたいと思っています。

へたくそな文章でお目汚し失礼いたしました。機会あればまたよろしくお願いします。