リレーブログ五回目「初恋の行方」(森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』)担当:K

はじめまして。

リレーブログ第五回目・七月前半分を担当させていただく、Kと申します。

入学して早くも3か月半が経とうとしているのに気づき、月日の移ろう速さに驚くばかりです。

私といえば今まさに試験期間が始まろうとしている中、twitterやゲームを存分に駆使しながら現実逃避の最中なのですが、その先には夏休みが目前まで迫ってきています。

そう、夏休みです。なんと素敵な響きでしょう。

テスト勉強もそこそこに、既に夏の予定で頭が一杯になっている方もいるのではないのでしょうか。(実は私もその一人です。)

皆さんは、夏休みという言葉からどんなことを連想するでしょうか?

海やプール、山、盆踊り・・・・・・、そして、宿題。

私も現時点でいくつか宿題が課されており、楽しい気分に影が差していますが、夏休みの宿題と聞いて真っ先に思い浮かぶのはやはり「自由研究」ではないかと思います。

 

ここでようやく本題。

今回紹介する小説の主人公、小学校4年生のアオヤマ君は、「研究」が趣味であります。
大学で教鞭をとる父から与えられたノートに日々の出来事を書きつけながら、その中でも特に気になった出来事について「研究」として別冊のノートで考察を深めます。そんな一風変わった趣味をもつ少年の目の前に、ある日突然ペンギンの群れが現れます。彼は早速この現象を「ペンギン・ハイウェイ研究」と名付け、同級生や近所の歯科医院で助手として働くお姉さんの力を借りながら、ペンギンが突然出現・消滅する仕組みを解明しようと試みます。しかし、謎が明るみになるに連れ、初めは些細であった別の異変が深刻さを増していき・・・・・・。

と、些か無理矢理にあらすじ紹介。では、次に作品についての紹介をします。

ご存知の方も多いかと思いますが、本書は森見登美彦の著作で、2010年に日本SF大賞を受賞した一冊。森見作品の中でも毛色の違っており、舞台や登場人物を始め、世界観に至るまで、彼の著作の中で最も有名な『夜は短し歩けよ乙女』を始めとするシリーズとは共通項を持ちません。しかし、森見作品独特の個性溢れる文章は健在。私達読者をくすりと笑わせ、あっという間に話に引き込んできます。

さて、このリレーブログの本懐ともいえるキーワードですが、私は次の3つに設定しました。

①「個性的な登場人物」

作品を語る上で、このワードは欠かせません。彼の著作における登場人物は誰しも癖があり、一度読んだら忘れられないような強烈な個性を持った人も少なくありません。この作品においても、従来ほどではないですが、皆一様に個性があります。

②「日常の中の非日常」

タイトルからして、また、SF大賞を受賞しているだけあり、白昼突如として現れては消えるペンギンを筆頭として、現実世界では起こりえない描写が散見されます。しかし、登場人物の研究における観察の手法や考察は極めて現実的で、近未来的な宇宙戦争を繰り広げるような、いわゆるザ・SFというようなスケールの大きな展開はありません。主人公の設定が小学生であることからも分かるように、非常に狭いこの作品世界は、我々の暮らす日常に限りなく近いもの。この僅かなギャップこそが、本作における大きな魅力の一つであるように思います。

③「そこはかとなく漂う儚さ」

前回から引き継いだキーワードです。内心、この本を選んだ私のためを思って設定してくれたのではないか、と思ったほどこの作品にピッタリのキーワードです。どうしてピッタリなのか、その理由に触れることはここでは避けますが、この「そこはかとなく漂う儚さ」が、私がの著作の中でこの作品が最も好きである理由でもあります。これについてはどうか、書店でお手に取り、確かめていただけければと願っています。

 

終わりになりますが、レポート以外でこのように長い文章を書き、多くの方の目に触れる場所で自分の考えを伝えるのは私にとって初めての経験でした。企画の話があったときは、自分も他の方のような文章が書けるか不安で胸が一杯でしたが、好きな本について書くということもあり、普段レポートを書くときからは想像もつかない程キーボードを打つ手の動きが滑らかでした。初めてということで、文章や日本語におかしい点も多少あるかと思いますが、その点どうか大目にみていただければと思います。それでは。

 

リレーブログ四回目「重なる心地」(朝比奈あすか『憂鬱なハスビーン』)担当:TM

こんばんは

7月になってしまってますが6月後半担当のTMです。

順番になって気づきましたが、好きな本について書く場なんですね。

このサークルに所属しながら全く企画について知らなくて……いいのでしょうか…

なんとまあ、滑稽な気がしますが今更なので書いていきます。

 

作品

憂鬱なハスビーン(朝比奈あすか著・講談社文庫)
あらすじ

東大卒、有名企業に就職し、弁護士の夫を持つ29歳の私。結婚して仕事は辞めたけれど、優しい夫と安定した生活がある。なのになぜこんなに腹が立つんだろう? ある日再会した、かつて神童と呼ばれた同級生。その話に動揺した私は、まだ自分に何かを期待しているのだろうか。

 

高校の文化祭で売ってたんで買ったやつです。表紙がよかったので購入。

ふと、思い浮かんだんでこれにしました。

①「主人公の心情」

自分でキーワードを考えると悩みますね。

いわえる勝ち組な気の強い女性ですが、今の生き方に悩んでモヤモヤしながら生活してる。

…なんて現実にもありますね。僕もなにか変りたいなとか思って柄にもないことしたりしますし。

でもハローワークで個人情報保護とか言ってくる人とは友達にはなれないです。

②「周りに対する不満」

東大卒といった肩書に対する偏見への怒りやこの生き方になった両親を恨んだり…

幼少時代の生き方って両親で決まってしまうので大事ですよね。

それと主人公が知らぬところで話が進んでくのに戸惑うのは分かります。

自分で把握できてないと有難迷惑に感じてしまうんですよね。

それがこの上ない条件でも反抗的になったり。

③「そこはかとなく漂う儚さ」

ふと人生を振り返ると何とも言えない悲しさになりますよね。

輝きが終わった後の虚しさでしょうか。

まさに一発屋。ハスビーンの通りですね。

 

書いてて思ったのですが、伝えるって難しいですね。

とりあえず、これからの人は頑張ってください。