はじめまして!今回リレーブログを書かせていただく1年の平良と申します。
立秋もだいぶすぎてようやく過ごしやすい気候になってまいりました。調べたところ、立秋は中国の黄河のあたりの寒い地方が基準になっており、それがそのまま日本に伝わったためちょっと季節感がよくわからないことになっているみたいです。自分の学科的にはぜひとも掘り下げたい話題なんですが……、閑話休題。

さて、今回紹介させていただくのはサン=テグジュペリ『夜間飛行』です。
(すみません一応ミス研なんですけどテーマに沿ってかけるやつ探してたらこれになりました)

あらすじ(Amazonより引用)
第二次大戦末期、ナチス戦闘機に撃墜され、地中海上空に散った天才サン=テグジュペリ。彼の代表作である『夜間飛行』は、郵便飛行業がまだ危険視されていた草創期に、事業の死活を賭けた夜間飛行に従事する人々の、人間の尊厳を確証する高邁な勇気にみちた行動を描く。実録的価値と文学性を合わせもつ名作としてジッドの推賞する作品である。他に処女作『南方郵便機』を併録。

<ファーストコンタクト>*前回からの引き継ぎワード
『夜間飛行』の舞台はまだ夜間の郵便飛行業が始まって間もないころ。「汽車や汽船に対して、昼間勝ち優った速度を、夜間に失うということは、実に航空会社にとっては死活の重大問題だ」--支配人リヴィエールは、軍事行為以外では考えられなかった夜間飛行、しかも当時必ず失敗すると言われていた夜間の定期航空を試みます。
操縦桿を握る自分の手すら見えないような深い闇、現代に生きる私達には想像もつかないような黒の世界に操縦士達は出会い、それを乗り越えようと奮闘します。夜間の定期航空は、人々にとって新しい時代とのファーストコンタクトであり、操縦士達にとっては慣れたはずの空の別の顔とのファーストコンタクトでもありました。

<孤独>
サン=テグジュペリの作品は心地よい孤独で満ちています。『星の王子さま』での主人公と王子様、または王子様と薔薇、ヘビ、狐、様々な星に住む人々などが、まるで独り言を呟きあっているような会話劇、あの優しいけれどどことなく寂しい雰囲気。『夜間飛行』では、『星の王子さま』より現実的な人間が描かれることにより、この雰囲気が一層強く読者に迫ります。
一見冷徹に思われる支配人リヴィエールは裏にある自分の信念を誰にも明かさず、ある操縦士は夜毎恋人を残して1人夜の空へ挑み、恋人は夜の街に沈むように操縦士を待ちます。嘆くでも悲しむでもなく、当たり前のものとして各々の孤独を受け入れ、お互いの孤独に干渉せず触れ合うその姿はとても優しく、心地良い。その中でついに孤独に耐えかねる監督ロビノーの姿は、普通の人間のようであるとともに、作品の中で際立って悲しい存在なのかもしれません。

<恐怖>
前例のない夜間の定期航空には様々な恐怖がつきまといました。それは自分の手すら見えない闇への恐怖であったり、墜落してしまうことへの恐怖であったり、フライトが失敗することへの恐怖であったり、恋人が2度と戻ってこないことへの恐怖であったりします。とかく未知から生まれる恐怖は漠然としていて、人々は漠然とした何かに対し、しかし明確に闘いを挑みます。その態度はいっそ傲慢だと蹴飛ばしたくもなりますが、悩み苦しみながら必死にもがく姿はどこか愛おしくもあるのです。

こんな感じでいいんでしょうか…。
サン=テグジュペリといえば『星の王子さま』が有名でこれだけは知ってる!読んだことある!という人が多いのですが他のも面白いぞ!とオススメしまくっていきたい所存です。
拙い文章ですが最後まで読んでいただきありがとうございました!