リレーブログ十一回目「遥かな場所へ」(アーサー・C・クラーク『都市と星』)担当:鹿野

こんばんは。サークル最年長、鹿野です。
先日行われた文学フリマ、FSMではミステリー研究会と幻想文学研究会が参加いたしました。
そこで販売した二冊の機関誌、おかげさまで数多くの方に買っていただきました。
本当にありがとうございました。

そして、今年FSMが参加する即売会は冬コミックマーケットを残すのみ。
我々はそこで、SF研究会として「パンクSF特集」をテーマに機関誌「ASOV」を出します。
編集長が並々ならぬ熱意でもって製作している一冊、コミケにいらっしゃる際はぜひ私達のブースにお立ち寄りいただけたら
幸いです。

さて。前置きはこの辺にして、本の紹介に入りましょう。
今回私が紹介する作品は、SFの巨匠アーサー・C・クラークの『都市と星』(早川書房)。
ではまず、あらすじを。

「遠い未来の世界。宇宙進出に失敗し、地球に篭もらざるを得なくなった人類は、全てが機械によって管理される、
不老不死の都市ダイアスパーを建設。都市全てをドーム状の壁で囲い、未来永劫そこで思想と空想に浸り続けることを選択した。
しかし、そこにある異分子が生まれる。彼の名はアルヴィン。彼は空想に浸ることよりむしろ「外」に出ることを望んだ。
都市の住人全てが本能的に嫌う「外」への興味を抱いた彼が生み出した、壮大な物語」

まま、こんな感じです。
それではキーワードに行きましょう。

1.距離 ※前回からの引き継ぎです。
ともすればネタバレになってしまうので、言い方が非常に難しいのですが……作品の中盤で、主人公アルヴィンはある所へ行く決心をします。
それは主人公や、彼と同じ都市に住む住人達にとってはまさしく「信じられないこと」「途方も無い冒険」なのですが、
その遥か昔には「誰もが日常的にやっていたこと」でした。
昔の人にとっては日常的であるがゆえにあっという間の時間や距離が、その時のアルヴィンにとっては
果てしなく長いものに感じられてしまいます。

皆さんにも、このアルヴィンと似たような経験はないでしょうか?
例えば初めて一人で電車に乗った時、食事を作った時、そして学校に行った時。

今では特に何でもないようにしていることで、周りも同じようになんでもないようにしていること。
それがあの時、あの一回だけはジェットコースターに乗るのと同じくらいドキドキしたんじゃないかなと思います。

そんな、今では忘れてしまったあの感覚。ちょっとした距離が果てしなく思えたあの時間を
再体験することが出来るこの場面。個人的には本作で最もお気に入りの部分です。

2.魅力的な世界
本作の舞台である、都市ダイアスパー。
主人公アルヴィンはそこから外に出たいと思い、物語は始まるのですが……
言っちゃなんですが、正直私はこの都市から外に出ようだなんて絶対に考えません。

まず「不老不死システム」が素晴らしい。
この都市の住人は、誰も年をとりません。
青年期の姿のまま千年近く生き続け、脳の中身が様々なもので満ち満ちた辺りで「記憶の選別」、つまり
「自分にとって取っておきたい記憶」のみを脳の中に残し、巨大なデータバンクである「創造の舘」にて、長い長い眠りにつきます。
そして何万年か後、再び全く変わらない青年期の姿で「創造の舘」から出てきます。
その時前世の記憶は失われているのですが、時間が経つにつれて自分が選択した記憶が蘇ってくるのです。

つまり、この都市の住人は基本的に自分にとって都合のいい、価値があると思う記憶だけしか持っていないんです。
なんと羨ましい!

そして、更に魅力的なのが「サーガ」なる娯楽。
これは最近ライトノベルなどで流行っている没入型ゲームのようなものなのですが、そのバリエーションがとにかく凄い。
よくある冒険譚のようなものから、果てしない数学や哲学の問いへ挑むようなものまで。
単なるゲームに収まらない、無限の経験への入口がそこにあるのです。
しかも、常にドンドンと新しいサーガが作られているので、全て遊びつくすということが絶対にありません。
よくある「あの映画やゲーム、知らなかった状態でまたやりたいな」なんて思ったら
それこそ「不老不死システム」でそこの記憶を無くせばいいのです。
本当に羨ましい。

勿論、この都市の魅力はこれだけに収まりません。
クラークが全力で創りだした都市ダイアスパー。
ぜひ実際に読んでみて確かめて見てください。

3.壮大な謎
本作の世界は、遥か未来。舞台は都市。
では、それまでの間に何があったのか。そして、この都市の外はどうなっているのか。
なぜ、人々は都市の中に押し込められて住んでいるのか。

なんと、その真実ははっきりとわかっていないのです。
何があったか? 多分宇宙進出の中で何かあったんじゃないかな。
都市の外?  全部砂漠だよ砂漠。
なぜ人々が都市の中に?  考えたくない。本能的に、考えられない。

そんなわけで、都市の住人の殆どはこの謎に挑むことが出来ないのです。
主人公、アルヴィンを除いて。
彼は異常とさえ感じてしまう情熱でもって、都市の住人や、更に言えば読者さえ
振り切って前へ前へ。外へ外へと進んでいきます。

しかしそんな異常性でもってでしか解決出来なかったであろうと読了後感じてしまう、大きすぎる謎。
そして、後半に登場する変てこな登場人物。

謎と主人公がドンドンと物語を大きくしていくこの感覚、これこそが本作の醍醐味なのです。

さて。どうにかこうにかこの辺で。
本作は見所や面白さに満ち満ちた作品で、何度読んでも面白く、飽きません。
そして、読んだ後人と語り合ってみたい作品でもあります。
外に出るのが億劫なこの時期。
クリスマスだ忘年会だと浮かれる世間を他所に、一人濃密な世界に浸りきってみてみてはどうでしょうか。

2014年度リレーブログ、ラスト!(鹿野) 4/1ちょっと追記

お久しぶりです。2014年度ブログ担当の鹿野です。
サークルHPの不具合により、長い間更新することが出来ず、というか見ることさえ出来ない状況になってしまい、
大変申し訳ありませんでした。
特に新入生の方につきましては、色々と見ることができずご迷惑おかけいたしました。
さて。かなり、かなり遅くなってしまいましたが、今回は2014年度ずっと続けて、各会員の心の本を紹介してきたリレーブログの終わりということで。最初はまとめ的なのを書こうかとも思ったんですが、私が皆の大切な本紹介にウダウダ言うのも変な感じがして、ただ普段通りのリレーはつまらないと思い、ちょっと変わった感じにします。

これまでは一冊の本を三つのキーワードで紹介してきましたが、最後の今回は三つのキーワードにそれぞれ一冊ずつ本の紹介を。
加えて、ちょうど今日は新年度最初の日ですし、新入生に向けて「SF」「ミステリ」「幻想文学」から一冊ずつの紹介をします。
作品の紹介は勿論、各ジャンルの話もちょっとしたいのです。

キーワードは、前回から引き継いだ「信じるもの」(SF)に加えて「影が動く」(ミステリ)「不思議なはなし」(幻想文学)で。
それでは、紹介を。

1.信じるもの……「土星マンション」(著:岩岡ヒサエ)
最近色々とマンガを読んでいるんですが、その中で最も興味をもった作品です。
地球が住めなくなり、人類が地球から遥か高いところにあるリング上のマンション型コロニーに住んでいる世界。
主人公はその中で下層、一番貧しい人々が住んでいるところで生まれ育ち、亡くなった父がやっていた「コロニー窓ふき」の
仕事をやることになります。
コロニーを外側、つまり宇宙空間の側から拭く窓ふきの仕事は非常に危険で、主人公の父も仕事中に地球へと落下してしまいました。主人公はそんな仕事の中で、マンションに住む人々や同じ窓ふきの面々と心を通わせていきます。

作品内で主人公は沢山の人と出会います。その中には攻撃的な方もいたりして、主人公は押されたりするのですが、
彼はそんな時自身の核、誇りである「窓ふき」という仕事を力にして、そんな相手の心さえも動かしていきます。

私にとってSFは、そんな感じ。
SFは基本的に未来世界を描いたり、宇宙的なものを描いたりするのですが、そこでも登場人物は自分の「信じるもの」、例えば
自分が作ってきた物、自分の誇り、そんなものを胸に生きています。
SFは一般的に難しいイメージがあるんですが、実際はそういったものでないものも多く、
結局のところは単なる人間の物語。私達の知らない世界において、私達がよく知る人間という存在が奮闘している。
それを見ることがSFの楽しみの一つなんじゃないのか、と私は思っています。

●さて、もしこれからSFを読まれる場合は、国内ならとりあえず小川一水をお薦めします。彼の短篇は暖かいSF、現代的なキャラクターがSF世界の中で生き生きと動いています。
ハズレは殆どありませんが、私のお気に入りは「妙なる技の乙女たち」(早川書房)
宇宙エレベーターがある世界で懸命に働く、様々な女性(乙女)たちの姿を描いた短篇集です。

また、海外ならばクラーク、アシモフ、そしてブラッドベリを読んでおけばハズレなし。
各作家の特徴を簡単にいいますと、

クラークは「王道SF」
長編はSF慣れてない人には厳しいかもしれませんが、短篇集は読みやすくSFの面白さを実感出来るでしょう。
アシモフは……すいません、私はミステリのアシモフが好きで、SFアシモフを読むことで、なにかイメージが変わってしまう気がしてしまい殆ど読んでいないのです。
ただ、アシモフのSF小話系の本は親しみやすく、とても面白いもんですよ。

そして、ブラッドベリは「幻想SF」
他のSF作家とは全く香りが違います。
SFというよりむしろ、幻想文学。
フワッとした、不思議な空気を持つSFです。
一般的なSFは苦手だけど、ブラッドベリは好き!という人も多くいるとかいないとか。

そんな感じです。個人的趣味でいえば、例えばユーモアSFの大家フレドリック・ブラウンなども面白いんじゃないかと思います。

2.「影が動く」……「火刑法廷」(著:ジョン・ディクスン・カー)
恐るべき作品です。作者のカーはドイルの伝記を作ったり小説内で「密室講義」なんていう密室ミステリトークを繰り広げたり
するなどがっつりミステリ好きとして知られているのですが、本作はそんな彼による、ミステリの世界に二つとない
唯一無二の傑作です。
しかし、あらすじをあまり語ることが出来ないのです。少しでも話してしまうとこのミステリが壊れてしまう、そこまでの濃さ。
ミステリとは即ち「謎を解く」物語ですが、ミステリの父エドガー・アラン・ポーはそこだけに留まりませんでした。
解かれる謎は「怪奇」であるということ。不可思議な「怪奇」を理知でもって「解決」する、そこに強い感動が生まれるのです。

そして、カーはそれを更に進めた「怪奇」と「解決」の関係性をこの小説で生み出しています。
世界一のミステリオタクが生み出した、ミステリギリギリの傑作。ぜひ読んでみてください。

●さて、ミステリというのは私にとって、あまりに重すぎて一言でまとめることが難しいのですが、
やはり「最後のカタルシス」というところにあるのではないかと思います。
謎が最後、解けるということ。その心地よさにこそミステリの全てがあります。

ミステリ初心者はとりあえずクリスティ、クイーンなど著名なところを攻めましょう。
国内は独特な発展を遂げているので、国内中心にいくならばまた難しくなってきます。
なので、とりあえず海外でミステリの素養をつけていきたいところ。
個人的にはやはりクイーン。小説、評論、アンソロジー。
全て読む価値がありますし、そこから広がる世界はまさにミステリ黄金時代の全て。
ぜひぜひ。

3.「不思議なはなし」……「郵便局と蛇 A.E.コッハード短篇集」(著:A.E.コッハード)
A.E.コッハードという作家の不思議な話の短篇集。
10ページ程度というシンプルな表題作からちょっと長いものまで10本、皆いい感じな話ばかりです。
特に表題作、郵便局と蛇は際立っており、最後に出てくる「蛇」の姿は必見物。
気持ちのいい温度、空気なんですよね。

幻想文学というのは色々考え方があるのですが、私はとりあえず「不思議な話」ということで考えています。
理想は、どこかのお店で年食ったオヤジが適当に話す法螺話。大体現実で、ちょっと幻想。
現実から半歩ほど足がはみ出たものが面白いです。

●さて。幻想文学は難しくて、出会おうとしなければ殆ど出会わないものです。
また、色が強いものが多いため幻想文学の中でも好き嫌いは多く出てくるでしょう。
しかし、幻想文学で好きな小説に出会えれば、それは何よりの心地よさ。
幻想文学は、即ち空気。いい空気を探しましょう。

個人的に大好きな作家はロード・ダンセイニとイタロ・カルヴィーノなのですが、
まぁ兎にも角にもちくま、河出などを図書館でじっくりと見てみると
ピン!とくるものが見つかるかと思います。
とりあえず「幻想文学って何?」という方は
筑摩書房の「幻想文学入門―世界幻想文学大全」(東雅夫)
を手にとって見るといいかと思います。

ちょこちょこと書いてきました。もしよろしければ参考にしてください。

さて、遂に2014年度リレーブログは今回で終了。
これまで沢山の本を紹介してきました。
新しい本を探す道標にすると共に、東洋大の方は私達のサークルを知る一助にしていただければ幸いです。
私達は読書系サークル、ならばそれを知るには好きな本の話を見ることが一番ですから。

後、4月は新歓期間。新入生は勿論、二年生以上の方もぜひ4号館(生協があるとこ)五階、4551までいらしてください。
誰でも大歓迎です。

それでは、今までお世話になりました。鹿野でした。

10月後半のリレーブログについて

お久しぶりです。ブログ担当の鹿野です。
リレーブログ、なんとかかんとかやってきましてここまできましたが、お楽しみいただけておりますでしょうか?
個人的には苦難する会員の姿も含め、非常に楽しんでおります。本当に第一回担当でよかった。

それで、10月後半のリレーブログですが……申し訳ありません。
担当者の体調不良もあり、お休みさせて頂くこととなりました。

次回の更新は11月前半分となりますので、よろしくお願いいたします。

リレーブログ四回目「重なる心地」(朝比奈あすか『憂鬱なハスビーン』)担当:TM

こんばんは

7月になってしまってますが6月後半担当のTMです。

順番になって気づきましたが、好きな本について書く場なんですね。

このサークルに所属しながら全く企画について知らなくて……いいのでしょうか…

なんとまあ、滑稽な気がしますが今更なので書いていきます。

 

作品

憂鬱なハスビーン(朝比奈あすか著・講談社文庫)
あらすじ

東大卒、有名企業に就職し、弁護士の夫を持つ29歳の私。結婚して仕事は辞めたけれど、優しい夫と安定した生活がある。なのになぜこんなに腹が立つんだろう? ある日再会した、かつて神童と呼ばれた同級生。その話に動揺した私は、まだ自分に何かを期待しているのだろうか。

 

高校の文化祭で売ってたんで買ったやつです。表紙がよかったので購入。

ふと、思い浮かんだんでこれにしました。

①「主人公の心情」

自分でキーワードを考えると悩みますね。

いわえる勝ち組な気の強い女性ですが、今の生き方に悩んでモヤモヤしながら生活してる。

…なんて現実にもありますね。僕もなにか変りたいなとか思って柄にもないことしたりしますし。

でもハローワークで個人情報保護とか言ってくる人とは友達にはなれないです。

②「周りに対する不満」

東大卒といった肩書に対する偏見への怒りやこの生き方になった両親を恨んだり…

幼少時代の生き方って両親で決まってしまうので大事ですよね。

それと主人公が知らぬところで話が進んでくのに戸惑うのは分かります。

自分で把握できてないと有難迷惑に感じてしまうんですよね。

それがこの上ない条件でも反抗的になったり。

③「そこはかとなく漂う儚さ」

ふと人生を振り返ると何とも言えない悲しさになりますよね。

輝きが終わった後の虚しさでしょうか。

まさに一発屋。ハスビーンの通りですね。

 

書いてて思ったのですが、伝えるって難しいですね。

とりあえず、これからの人は頑張ってください。

リレーブログ三回目「妄想、奔走、大暴走!」(歌野晶午『世界の終わり、あるいは始まり』)担当:仁田

リレーブログもついに第3回
今回の記事執筆にあたって第2回を読み終え、考えを重ねた結果「何も考えずにテーマに合う作品を選ぼう」という結論に達した。

おそらくこの本は既読の方も多いのではないだろうか。紹介するのは歌野晶午『世界の終わり、あるいは始まり』である。

◯著者紹介

歌野晶午は新本格世代の一人。この名前はペンネームで、島田荘司が名付け親だ。

シリーズ物として持っているシリーズは信濃譲二シリーズ、密室殺人ゲーム、舞田ひとみシリーズなどである。

彼は日本推理作家協会賞を一度、本格ミステリ大賞を2度受賞。ちなみに高校時代は漫研に所属していた。

◯あらすじ

東京近郊で発生した連続誘拐殺人事件は既に3件起きていた。

自らをやや冷淡と考える主人公富樫修。彼は間違って鳴ってしまったアラームを止めるため息子の雄介の部屋に入り、そこで見慣れない名刺を見つける。

そしてそれが、運命の扉を開ける結果となった。

富樫は数日後、名刺の人物と同じ苗字の子供が連続誘拐事件で死亡したと知ることになる。

疑念が深まる中、富樫は息子の部屋を捜索、今までの被害者3名と新たな名刺を発見。

果たして息子は、事件の犯人なのだろうか。

富樫は『平穏な未来の為』『家族の為』に潔白な未来を幻想し、暴走する息子を止める妄想をし、奔走する。

本作は本格推理小説に分類していいのか非常に悩む。一つの事件に解決法を複数提示し、『現実的であるか』『解決できるか』妄想で組み立てる
独特な作品なのだ。

これから起こることの阻止、そういった点ではタイムトラベル物にも通じるところがあるのではないだろうか。

さて、本作のキーワードである。

[1]「そこはかとなく漂う儚さ」
本作では主人公が「息子が犯人ではないか」という疑念を抱きつつ事件を捜索し、想像の中で物語を進めていく。

父親が立てる空想上の行動は脆く『儚く』消え、そして息子が犯人かもしれないという父親のあきらめ、無常感がひしひしと伝わってくる。

やがて解決法は次第に『儚い』、すぐに脆く崩れ去る不安定なものとなる。
身内が犯罪を犯し、その後家族がどのような末路を辿るか、という以後を描く物語に『手紙』(著:東野圭吾)がある。

こちらは犯人の家族が犯人逮捕後徹底的に酷い目に遭う物語。『世界の終わり、あるいは始まり』での後日談にありそうな話で、本作を一読して興味を持たれた方は是非。

[2]「虚実と現実が入り混じるストーリー」
主人公は息子の犯罪の解決法を妄想してはひたすら打消し、パラレルワールドの様な雰囲気を醸し出している。

ただの妄想と侮るべからず。主人公は徹底的にリアルに即した世界を想像しては自らのストイックさでそれを打ち崩しているのだ。

読んでいるうちに「これはもっと甘い考え、そうなる『かもしれない』という考えでいてもいいのでは」と思ったことが何度あっただろうか?
何故主人公はこうも緻密に現実に即した妄想するのか?これは私の勝手な考えかもしれないが、主人公はクールでいて実は内に家族への深い愛情と社会への誠実さを秘めているのではないだろうか.

息子の冷淡さを嘆きつつ、誠実さをもってなんとか家族を逆境から救いたいと主人公は諦めず何度も繰り返し未来を作る。

その誠実さから緻密で楽観的に決して捉えない未来のシュミレートになっているのではないだろうか。
しかしその熱心さゆえに主人公は妄想にすら論破、築いた仮説をかき乱されてしまう。

妄想の中の雄介の反逆や、妄想の中での雄介の復活などがそれであり飼い犬に手を噛まれる展開に主人公は立ち尽くす―――。

[3]「子供のリアルな描写」

本作の見どころはストーリーだけではない。歌野作品ならではの登場人物の「一方的な語り」が見て取れる。

本作と離れてしまうが同じ歌野氏の作品『女王様と私』の会話文で、ファッションに関するアイテムのメーカーの名前を羅列する1ページ以上にも及ぶ会話文は圧巻である。読みにくい部分もあるが実際読んでみれば「よくぞここまで考えたものだ」と笑ってしまうかもしれない。

翻って本作、「一方的な語り」は息子の雄介が捕まった面会で犯罪の理由を滔々と独白するシーンや、後半雄介が主人公に「やりたいことなんてないし」と一方的に喋るシーンに現れる。本作では子供の『相手の話を聞かず一方的に自分が話す』様相と実によくマッチしている。

悪びれない子供の描写だけでなく、いじめの内容も物語に盛り込み現実の世界に近づけている。

雄介の会話に散りばめられた「フツー」「ずーっとマシ」「チョー」などもナマイキな子供なら普通に使っていそうな言葉ではないだろうか。
さて、本作を3つのテーマから見つめてみたがいかがだっただろうか。
歌野作品には先程挙げた『女王様と私』の他に『葉桜の季節に君を想うということ』『絶望ノート』『魔王城殺人事件』など名作が目白押しである。個人的には特に『葉桜の季節に~』が最も好きだが、テーマに沿っていないので除外した。目を見張るほどの鮮やかなどんでん返しが仕掛けられており、是非とも読んで頂きたい一冊である。

誘拐ミステリーでは『99%の誘拐』(著:岡島二人)、『大誘拐』(著:天藤真)がオススメである。『大誘拐』は笑えて泣けて楽しめる名作なので、未読の方にはオススメしたい作品だ。
さて話を戻して『世界の終わり、あるいは始まり』。比喩を使って言うなら主人公が開けたのはパンドラの箱である。開けなければ主人公は不幸な事実を知ることはなかった。

だが知らないことが必ずしも不幸であるのだろうか?

私は『世界の~』で主人公が事実を知らなかった場合は事件が明るみに出た時もっと衝撃を受けただろう、と確信している。だからこそ『心の準備ができた』という観点から見ると一概には不幸だったと言えないのではないだろうかと私は思っている。

主人公が選ぶ選択は?雄介はどうなる?詳しい物語は?

結末はあなたの目で、確かめてみてはいかがだろうか

それでは、次の方。よろしくお願いいたします。

リレーブログ一回目「欲望の人」(サマセット・モーム『月と六ペンス』) 担当:鹿野

お久しぶりです。ブログ責任者?の鹿野です。

いやはや。遅れに遅れてしまいました……前回のブログでお知らせいたしました、リレーブログ。

今日、5月7日からスタートし、第二回の担当者は二週間後の一週間以内、つまり19日~26日の間にやることとなります。まぁこんな感じで「月二回」ペースでやっていこうと思います。

今年度はほんの数回で終了してしまった昨年の反省をいかし、先日の総会で12月まで全て担当者を決定いたしました。いけるはず。

とりあえず、この第一回を書き上げないことにはスタートしないので。しないので。

やっていきましょう。担当は私、鹿野。扱う作品はサマセット・モームの作品『月と六ペンス』です。

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まず注意なのですが、本作はモームの出世作、そして代表作として日本でも幾つもの出版社で翻訳されていまして、私が知るだけでも新潮、岩波、角川、光文社、Kindleの5つ。

しかも、本当にたまたまなのですが、ちょっと前に新潮社が新訳版を出しまして、現在なんと最低でも6種類の『月と六ペンス』が読めるのです。

そして翻訳者もまた色々と個性があり、例えば新潮社の新訳は児童文学の翻訳で有名な金原瑞人さん、岩波の翻訳は非常にこなれていて読みやすいと評判の行方昭夫さん等々。もし本作にハマりましたら、翻訳による「月と六ペンス」の色の違いをみてみるのも楽しいかもしれません。今回私が紹介するのは新潮旧訳版。翻訳は、中野好夫さんです。

では、あらすじを。

イギリスの都市にて。作家の「僕」は友人の女流作家に誘われて、とある夫人が主催するパーティに参加する。

この夫人、作家と付き合うことを何よりの楽しみにしており「僕」も歓迎をもって受け入れられることに。その後「僕」は段々と夫人と親しくなるのだが、一つ不思議があった。

夫人の旦那がパーティに全く顔を出さないのだ。会ったことのある女流作家に聞いてみると「地味な人」直接夫人に訊いてみると「つまらない人」とのことだが、やはり気になるのは作家の常。夫人に話して、旦那も参加する小さなパーティに招待されることとなる。

そしてパーティで出会ったのが本作の主人公的人物、チャールズ・ストリックランド。

しかし彼はその時「僕」の頭にも残らないような、本当につまらない人間だった。

その日から幾月か経たある日、とある噂が耳に入ってくる。なんと、あのチャールズが妻を捨てフランスへ行ったという。妻の親戚からチャールズを引き戻すよう依頼を受けた「僕」は、フランスのボロホテルで彼と出会うのだが、その姿は前出会った時とは全く違うものだった……。

と、あらすじはこんな感じとなります。

「一人の目覚めてしまった天才が色々と好き勝手やって、そこに沢山の人々が巻き込まれていく物語」と考えて頂ければ。

では、ここからがこのリレーブログの本題。
三つの「キーワード」で、この作品を紹介いたします。出来る限りネタバレは避けますが、あらすじを読んで「これ以上の情報は知らないままで作品を読みたい!」と感じた方がいらっしゃれば、先を読む前にぜひ地元の図書館へ。一気読み間違いなしです。


それでは、キーワードに行きましょう。


【1】主人公の強烈な個性

何をおいても私が一番伝えたいことは、このキーワード。

本作の主人公的存在、ストリックランドを一言で表すなら「欲望」そのものです。

ある時自身の中にある火に目覚めてから死ぬまで、彼は欲望のままに生き続けました。その姿や心はあまりにも野生的で、魅力的です。

特に物語前半のストリックランドは震えるほど力強く、読了後私の心にはいつの間にかストリックランドが生まれていました。

誰にも理解されないような「欲望」を抱いたことはないでしょうか。

自身の見る景色、自身の考えていることが、人と異なったことはないでしょうか。

そんな「食い違い」を矯正することなくむしろあるがままに開放した男。それがこの、ストリックランドです。

【2】登場人物たちの忘れがたい魅力

主人公に負けず劣らずの個性と魅力が、本作の登場人物にはあります。

特にフランスでストリックランドの支援をした、お人好しで情けない、しかし誰よりも芸術への愛情を持っている画家のダーク・ストルーブと、彼を深く愛する奥さんの二人は本作随一のキャラクター。この夫婦はストリックランドに人生を大きく狂わされることとなります。

他にも、傍若無人のストリックランドを憎みながらも目を逸らすことが出来ない本作の語り部である「僕」


見栄っ張りで世渡り上手、自己中心的なストリックランド夫人。


作品後半で登場する情熱的なタヒチ島の人々などなど。皆、忘れがたい存在です。


そして、彼らに共通するのは「一面的でない」ということ。

現実に完全な悪人はあまり見かけませんが、逆に完全な善人もまたそこまでいません。

多くの人は、善や悪では捉えきれない幾つもの面を持っています。それは皆、今まで生きてきた人生の中で数えきれない経験をしてきたからに他なりません。

本作の登場人物たちも同じ。少ししか登場機会のないキャラクターでさえ、後ろに一つの人生があることが見えてきます。

この「キャラクターの面白さ」こそが本作最高の魅力と言っても過言ではありません。

【3】浮かび上がってくる描写

少々ネタバレとなってしまうのですが、本作における最後の舞台はタヒチ島となります。

ここはモームが愛した土地であり、実際に彼の他の作品でも何度かこのタヒチが登場するのですが、描写はいつもベタ褒め。この世の天国とでもいうような描き方であり、読者の目にはモームが見た素晴らしいタヒチが浮かび上がってきます。

また、本作はストリックランドの画家としての人生がテーマであるため、彼の絵の描写が幾度も出てきます。実はストリックランドにはゴーギャンという実在の画家のモデルがいるのですが、小説ではストリックランドは一人の独立した架空の画家であり、彼の絵は誰も見たことがないのですから、その描写が上手くなければの画家としての彼の素晴らしさが伝わりません。

しかし、そこはモーム。ストリックランドの絵の異質さ、エグさ、圧迫感が熱をもって伝わってきます。ぜひストリックランドの人間性と共に、彼の絵の恐ろしさを文章でもって感じて下さい。



さて、三つのキーワードで『月と六ペンス』を紹介してみましたが、如何でしたでしょうか。

本作はまさに「欲望の物語」

「自身の中にあるものを表現したい」という欲望に取り憑かれたストリックランド。

プライド、価値観を守りたいという欲望に憑かれたストリックランド夫人とその子供。

「面白いものを見たい」という欲望に負けた「僕」

哀れな「欲望」を持ってしまったストルーブとその妻。

彼らの姿には醜さと、目を逸らすことが出来ない人間としての輝きのようなものがあります。

人間は欲望なしでは生きられない存在ですが、時にそれは人を狂わます。

つまらない男を無二の歴史に残る存在に変えてしまう。理性や良心、愛を持った人に常識では信じがたい選択をさせてしまう。
そんな恐ろしい欲望に狂わされた「人」を描いた物語。それが私にとっての『月と六ペンス』です。

勿論、皆さんが本作を読んだ時に受ける印象は私と全く違うものかもしれません。私の受けたような強い衝撃は感じないかもしれません。ちょっと大げさに褒めまくりましたしね。ただ、自信をもって言えることは、本作を一読することは必ず意味のあるということ。それだけの熱を持った作品なのです。モームの『月と六ペンス』ぜひご一読下さい。

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では今回はこの辺で終わりとなり、次回は再来週。今年度の幻想文学研会長が担当となります。

また、リレーブログ以外にも積極的にブログを更新していく予定ですので、お時間ありましたら週に一回程度ご覧いただければ。ブログ担当、鹿野でした。

色々と始めます。

何日かぶりです。ブログ執筆担当の鹿野です。
書くごとに肩書きが変わってしまっている気がしますが、ままそれは置いといて。

新歓・新年度のザワメキが落ち着きつつある今日此の頃。
色々と企画、始動いたします。
とはいえ、まだ「お知らせ」でご報告するまでのことではありませんので、
とりあえずはこちらでちょっぴりと今後の予定について書いていこうかと思います。

1.総会・読書会(4月24日 18時~ 飛び入り参加大歓迎 会場BOX4551)
もう一週間を切りました、読書会です。作品は牧野信一の『鬼涙村』(青空文庫)伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』 (祥文社文庫)そして星新一『ようこそ地球さん』にある一篇「処刑」
の三篇です。今から読んでも読書会には十分間に合いますので、一篇だけでも、ぜひご一読頂ければと思います。

忙しい方も少なくないと思うので、全く読んでなくても構いませんが、読書会は「ネタバレあり」となりますので、特に伊坂・星新一の作品は読んでおいたほうが。

当日は読書会の前に「総会」を行います。これは月に一度一旦「今サークルは何をやっているのか?」「そしてこれから何をやろうとしているのか?」報告し、決めなければいけないことを決める会となります。今回は特に年度最初の総会ですから、会員の自己紹介や今年一年何やろうとしているのか等々の重要な話がされます。出来れば参加して頂ければと思います。

そして、総会が終わり次第読書会へと移ります。
全て終わるのは毎度毎度かなり遅くなり8時9時になったりもしますが、入退場はもちろん自由ですので「用事があって遅くなる」という方や逆に「今日はすぐ帰らなきゃいけない」という方も自分に都合のいい時間だけでも参加してもらえたら。

この参加に事前連絡などは全くいりません。
今まで興味があったけどサークルまで来れなかった方は、これを機会にぜひいらしてください。
お待ちしております。
もし、場所がわからない等々質問がございましたらtoyomysteryclub@gmail.com までメールをお願いいたします。

2.リレーブログ企画!(4月中にスタート 本ブログにて)
毎年途中で挫折するリレーブログ、今年こそは完走したいと思います。
テーマは単純に「今薦めたい本」 会員一人につき一冊、お薦めいたします。
まま、なんでこんなにテーマがぬるいのかというと。ルールが有るのです。

それは「リレーキーワード」
例えば、私が『銀河ヒッチハイクガイド』をお薦めしたとします。
その時紹介は「バカSF」「不条理」「個性的なキャラ」という三つの本作を象徴するキーワードを出して、一つ一つについて説明します(バカSFというのは~だからなんですよ。とかとか)

そして、次の記事を書く人はこの三つのキーワードのうち一つを引き継がなければいかません。
引き継ぐキーワードの選択は自由ですが、バカSFでも不条理でもなんでも絶対に一つは引き継ぐこと。がルールとなります。

リレーブログはこんな感じ。

3.現在予定中の企画
対外的には5月に「六号館展示企画」を。サークル内企画では「神保町巡り」や「文学フリマ見学」等々を考えております。

とりあえずはま、こんな感じで。
色々とやっていきますので、今年一年、FSMをよろしくお願い致します。

最後に。
新会員勧誘に関しては一段落した感じがありますが、今でも変わらず私たちは募集をしております。といいますか、一年間やるつもりです。

もし、我々の活動に興味を示して頂ければ、平日の暇な時間でも、もちろん読書会の日でも、いつでも構いません。ぜひ一度いらしてみてください。会員一同、心からお待ちしております。

それでは、また。鹿野でした。

3日間を終えて。

いやはや、お疲れ様でした。SF研の鹿野です。
いろんなことがあった三日間でした。
特に今日は雨のせいで人があまり来ないのでは?と危惧していたのですが、
案外大勢の方がいらっしゃり、楽しい一日となりました。

まま、よくよく考えてみると本を読むのに一番合うBGMは雨の音。うるさいわけでなく、それでいて無音ほどの空気の緊張感はなく。とても落ち着く自然のBGMです。

また、昨日は入ったばかりの新会員一人を加えた5人で花見に行って参りまして。
いやぁ、綺麗でした。桜の一番の魅力は、美しさの中に儚さといいますか、壊れそうであぶうげな
感じがあるということ。実際のところ花より団子、花よりお酒、花よりプリングルスになっていたことは否定出来ませんが、桜の発していたあの雰囲気を感じられただけでも収穫のある花見だったと思います。また行きたいですねー。

それじゃま、今日はちょっと短いですがこの辺で。
新入生の皆さんはこの三日間非常に疲れたかと思いますが、適度に力を抜いて、頑張ってみてください。頑張り過ぎると5,6月に駄目になってしまいますから。頑張る、とは声高に主張しないけどまぁそれなりに頑張る程度が一番良い感じです。

P.S
明日以降の新歓活動に関して「お知らせ」に掲載いたしました。
一年生の方は勿論、二年三年の方もぜひいらしてください。
また、今まで時間が合わず来れなかった二部の方もぜひぜひ。
四年で二部の会員が、二部生の入会を待ち望んでおります。

それでは、また。鹿野でした。

サークルガイド・ミステリー研究会について重要なご連絡

「お知らせ」と同文となりますが、重要な問題のため失礼いたします。

こんにちは。鹿野です。 緊急のため、手短に。 新入生に配布された「サークルガイド」ですが、ミステリー研究会の部分について重大な誤りがございます。 メールアドレスが間違っているのです。
記載されているメールアドレスは toyomystery@gmail.com
実際のメールアドレスは toyomysteryclub@gmail.com となります。

clubが抜けているのです。
間違っているほうのメールアドレスは使えませんので、こちらの記事をご覧になった方は
どうか toyomysteryclub@gmail.com
の方にメールを送っていただけばと思います。

ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。よろしくお願いいたします。

桜来る、来るのか。

こんばんは、SF研会長の鹿野です。
本ブログの更新も随分と久しぶりとなってしまいました。大変申し訳ありません……。

しかし、もう明日から新歓期間ということで。いやはや、待ちかねていたといえば
待ちかねていましたが、やはりちょっと怖いですね。どうなるんでしょうか。

天気の方も、昨日私の住む埼玉では大雨でして、毎年自転車で30分くらいかけて行っている
小さな桜小路にまだ行けずじまい。明日はどうにかいい天気であってくれればいいんですが。
ただ、思い返すと昨年も実はとっても天気が悪くて。当時は今よりも会員数が少なく、私も色々と飛び回っておりました。確か勧誘中止になった日もあった気もします。
あまり、新歓をするにはいい年ではありませんでした。

……それで今年。怖いです。いやはや。
まま、もう準備は十二分にしてありますし、その時を待つしかないんでしょう。

最後に、苦し紛れのメッセージを。
大学で読む本は、一生ものになります。大学で知る本は、自分を変えるきっかけになります。
今SF研究会の会長をしている人間が言っていいことなのかどうかわかりませんが、私は大学に入った頃、SF作家として有名なフィリップ.K.ディックの名前もフレドリック・ブラウンの名前も知らずにおりました。お陰様で……と言うべきかわかりませんが、SF研究会で強烈な洗礼を受けまして、自分の世界を随分と広げることが出来ました。
今ではガッツリとSF作品を読むようになっております。皆さんにも是非、そんな体験を味わって欲しい。勿論自分が好きなジャンルをトコトン掘っていくのもアリ。
各ジャンルの専門家?がおりますので、楽しみにしていらしてください。

一年も二年も三年も、一部も二部も、関係なしに。
マニアも初心者も関係なしに。
とりあえずは、来て下さい。色々話しましょう。
大学のこと、サークルのこと、そして本の話も。

それではま、皆さんがいらっしゃるのを楽しみにお待ちしております。
SF研会長、文学部四年の鹿野でした。