2018年度第三回6月リレーブログ『雪密室』法月綸太郎 担当:鈴木佑佳

こんばんわ。タイトルには六月と書いてありますが、暑さが厳しい7月になってしまいました。遅れてすみません。このサークルには二年生から入りましたがとても居心地よく過ごしています。部室ではコバエが問題になっているようで、暑さはやっぱりいいものじゃないなあと思います。さて、では引継ぎワードを紹介します。【クローズド・サークル】です。ミステリといえば王道の言葉ですね。多くの有名なミステリの中でこの言葉は出てくると思いますが、わたしが選んだのは法月綸太郎さんの『雪密室』です。名は体を表すといいますが、このタイトルがそのままこの小説の内容をあらわしていると思います。この作品はクイーンばりに読者への挑戦を作品内で読者にたたきつけています。私自身、エラリー・クイーンが好きなので、この法月さんの演出がとても気に入り、この作家さんが大好きになりました。

<あらすじ>

山荘に集められたなにやらわけがありそうな招待客たち。雪が降り、山荘に閉じ込められた日の翌日、招待客の一人の美女が殺されていた。雪が降り積もった殺人現場の周りには足跡一つ見つからない密室状態。その中の一人法月警視は息子の綸太郎とともにこの密室の謎に挑んでいく。名探偵綸太郎の初舞台。

少し、ネタバレがあります。

【密室】

殺害現場である離れのまわりには雪が降りつもっていた。しかし、離れの周りには犯人らしき足跡がないという雪によっての密室状態。そして、離れには鍵がかかっていた。その鍵は世界に二個しかないという特殊な鍵で一個は被害者が持っていて、もう一個は使用できない状況にあった。という二重の密室状態で被害者の美女は死んでいた。もう密室という言葉を聞くだけでワクワクしてしまいます。

【読者への挑戦状】

この言葉を見るとやはりエラリー・クイーンが思い浮かびます。親が警視で息子の名前は作家と同名同姓という本作の設定もクイーン好きにはたまらないと思います。ぜひ、エラリー・クイーンが好きな人も読んだことがない人も、この『雪密室』を読んでみてください。そして、読者への挑戦状が来た場合は、もう一度最初から読み直し、名探偵になった気分で謎を解いてみて下さい。

【クローズド・サークル】前回からの引継ぎワード

言葉の意味は前回のリレーブログで紹介されていたと思うのでそちらを見てください。招待客は山荘に集められ、雪で帰れなくなり晩餐では不穏な空気が流れ殺人が起きやすい状況にいつのまにかなっていく。ミステリ好きなら一度は、ああ、クローズド・サークルを体験してみたい、そんな状況に陥ってみたいと思ったことがあるという人がいると思います。私もそうです。ただ、この作品の場合警察は来ます。なので、ずっと名探偵が出張っているわけではなく警察の見解やほかにもさまざまな意見が出たうえで警視の息子綸太郎が謎を解き明かします。

なんだか最近ミステリ読んでないなって人はぜひ読んでみてください。

リレーブログ三回目「ほろ苦ではすまない」(麻耶雄高『神様ゲーム』)担当:齊藤

 皆様こんにちは。いよいよ夏本番。暑い季節となってまいりました。また、長雨の季節とあり、風邪にも気を付けたいところです。

 さて、今回紹介する本は麻耶雄高『神様ゲーム』。本格推理作家が子ども向けに作品を書いた「ミステリーランド」シリーズの一作です。

あらすじ
 小学校四年生の主人公、芳雄の街では連続猫殺し事件が発生していた。そんなある日、芳雄は転校生、鈴木と掃除の時間に話をするが、そこで鈴木はおかしなことを言う。「自分は神様だ。だからなんでも知っているのだ」と。
 そんなわけないだろうと思いつつも芳雄は様々な質問をするが、そのたびに鈴木は質問に答えていく。「担任の先生に恋人はいるか」「僕は何歳まで生きるのか」。質問を続けていく途中で、芳雄は猫殺しの犯人について聞いてみる。「知ってるよ」と言う鈴木は秋屋という人物の名前を出した。
 芳雄と芳雄の友達らによる少年探偵団は、秋屋を調べていくが、数日後に探偵団の本部である空き家の裏庭で死体を発見する。これも秋屋という人物の犯行なのか? 

【1】ラストの驚き
 この作品の結末には驚きました。詳しくはネタバレになるので避けますが、(人によっては「衝撃の結末」という本屋のポップを見ただけで、ネタバレだと感じるでしょう)「神様は絶対」というルールを思い知らされました。

【2】植付けられるトラウマ
 子ども向けという体裁をとっていながら、子ども向けでない話の展開も見どころです。時計針のシーンや、事件の真相は子どもながらにトラウマとして心に残ることでしょう。それでいて、作品自体に何度か読み返したくなる不思議な魅力があることも事実です。きっと、読んだ子どもが大人になって恐る恐る読み返す。そのような作品なのではないでしょうか。

【3】後味の悪さ
 前回から引き継いだテーマがこれです。【2】と多少被る部分もあるのですが、この作品が持つ後味の悪さは、最大の魅力でしょう。麻耶雄高の底意地の悪さが透けて見えるような気がします。

さて、この辺で紹介を終えて、筆を置くことにしましょう。
 もうすぐ、期末試験です。会員の皆様、単位を落とすことが無いよう、祈っております。

リレーブログ六回目「人間は、寂しい。」(永沢光雄『すべて世は事もなし』)担当:齊藤

あなたは「宝物」と呼べるような本を持っているだろうか。

「気分が落ち込んだときに読むと元気になれる」
「面白くて何度も読み返してしまう」
「この本のおかげで人生が変わった」
「この本を読んで新しい世界を知ることが出来た」

などなど。
その本を宝物とする理由は色々あるだろうが、一冊だけでいい。
もし、あなたが宝物と呼べる本を持っていたら、あなたは幸せだ。

そのような本に出会うことができる人は、そう多くはないのだから。
そして何よりも、その「宝物」を他人に語っているときのあなたの顔は、おそらくとても輝いているだろうから。

ミステリ研究会という読書系サークルに属していると、そういった宝物を持っている人によく出会う。
その宝物を語るときの顔がまた、いい。
話を聞き、顔を見ているとこちらまでもが楽しくなってくる。

 

今回のリレーブログでは既会員の諸氏に、そういった宝物のような一冊を語ってもらえればと思う。
その本に対する熱い想いをぶつけてほしい。
また、宝物の一冊が無い人には、大学生活のなかで本との運命的な出会いを果たしてほしいとも思っている。
大学卒業後にそういった出会いが無いとも限らないが、今よりも本を読む時間はずっと限られてくるだろう。
だからこそ大学生活中、特に夏季休暇など時間のあるときに本をたくさん読んでほしい。

とは言っても何を読んでいいのかわからないという人もいるだろう。
そんなあなたには乱読がオススメだ。
手当たり次第、興味が湧いた本をかたっぱしから読んでみる。これが乱読だ。
宝物と呼べるような本と出会えなくても、この方法でたくさんの本を読むことは貴重な経験になるだろう。

新書でも、小説でも、専門書でもいい。様々な分野に触れて、多種多様な知識に触れることは決して無駄ではないはずだ。
本を読んだ感想が「面白かった」「つまらなかった」だけでもいいだろう。
ぜひオススメしたい。

 

さて、ずいぶんと前置きが長くなってしまった。
本題である本紹介へと移ろう。

私が紹介する作品は、永沢光雄『すべて世は事もなし』。

 

①日常の中の非日常

前回から引き継いだテーマがこれだ。
この作品は短編集なのだが、日常のなかの非日常を扱った作品がいくつかある。

・クーデターが成功した日本の話である『恋はどしゃぶり』
・村の暗部を抉る小説家を描いた『村の小説家』

などなど、どれもこれもあなたを独特の永沢ワールドへといざなってくれる

②心を揺さぶられる寂しさ

永沢光雄という4文字を見た瞬間に思い浮かぶ言葉はこれだ。
彼の作品には、人間の寂しさを感じさせられるものが多い。

・性欲に溺れる男が出てくる劇中作『虹色の魚』
・人の死を悲しむことができない男の物語『「メリー・クリスマス」』

短編集に出てくる主人公たちの多くは、妻に逃げられたり、浮気をされたり、セックスから逃れられなかったりする。
他の登場人物も、同性愛者だったり、精神的に病んでいたり、SM趣味があったり、人の死を嘆くことができない人間だったり……。

これは、おそらく永沢光雄という人間自体が持っている寂しさなのだろう。
彼は酒浸りで、酔わなければ原稿を書けないアルコール中毒だった。
さらに若くして癌を患い、声帯を切除。遂には2006年に47歳の若さで亡くなられてしまった。

声帯を手術してからの闘病記は『声をなくして』というエッセイのなかで触れられているが、その本も読んでいて心が締め付けられるほど辛く、寂しい内容だ。
興味があれば、そちらもぜひ読んでほしい。
寂しさ、辛さ、そして苦しさのなかにある暖かさを実感することができる名作だ。
きっと、あなたも心を揺さぶられるだろう。

③描かれているリアルな人間

人間の寂しさだけでなく、どうしようもなさ、悲しさ、暖かさ。
そういった寂しさだけではないリアルな人間像が描かれているのも、この短編集の特徴だ。

・同性愛者の少女が上京する『自立』
・ホームレスの女性とOLの触れ合いを描く『まゆ、と、まや』
・SM趣味の歯医者に話を聞く『縛られた男』
・過去を追憶する表題作『すべて世は事もなし』

これは永沢が元々インタビュアーであったことも影響しているだろう。
アダルト雑誌で連載していたコラムを文庫化した『AV女優』は永沢を有名にさせた作品だが、これもインタビュー集だ。
AV女優に取材をし、話を聞く。そのような内容が多くの人に評価された。

この本に書かれているのは、複雑な過去を背負った「ふつうの女の子」たちだ。
おそらくは職業が何であったとしても、永沢は「ふつうの女の子」たちを表現できたのではないか。
そんな気がする。

そういったインタビューのなかで、永沢は人間が持つ様々な感情や、側面を知ることができたのだろう。
おかげで、この『すべて世は事もなし』は人間を描くことができた。
そう思っている。

 

他にも、私が初めて永沢作品に触れたときのこと。永沢光雄と野球の関係についても書きたいのだが、既に2000文字を超えてしまっている。
冒頭で偉そうなことを長々と書いてしまったためだろう。
かっこつけてそんなことを語れる身分でもないのに、気負った結果あんなものを書いてしまった。反省しなければならない。

遅れてしまったことをお詫びしながら、次の人へとバトンを渡したいと思う。
では、次の方よろしくお願いします。

SFミステリ(「読むを書く」第二回・南)

どうも、はじめまして。東洋FSM会員の南航平と申します。
今回リレー記事を会員内で書くということで鹿野さんに頼まれ、私が二回目を担当することになりました。
それにしても鹿野さんが一回目の記事を書いてからずいぶんと間が空いたなぁ、一か月以上経っているじゃない。まぁ、七月は色々と忙しかったから仕方ないのだけれど。

さて、今回私は「SFミステリ」をテーマに選びました。SFとミステリ、両方を題材にするという実にFSMらしいテーマですね。そして、このSFミステリというジャンルは私が小学生の頃に初めて触れて感銘を受けた、思い出深いジャンルでもあります。

私が初めて触れたSFミステリ。それは西澤保彦の『いつか、ふたりは二匹』でした。
この作品のストーリーは、小学六年生の男の子がある日猫の体に乗り移るという能力を持ち、その能力を使って街で起きた誘拐事件の犯人を探るというもので、ギャリコの『ジェニィ』をリスペクトしています。
当時、小学六年生だった私はこの本が好きになり、中学生になったあと西澤保彦の著書を読み漁るようになりました。西澤氏は元々SFミステリの作品を多く書いていたので、私が読む作品も必然的にSFミステリものが多くなっていきます。

同じ日を九回繰り返す能力を持った高校生が殺人事件を防ごうと奔走する『七回死んだ男』
6人の人格が次々と入れ替わる中で殺人事件が起きる『人格転移の殺人』
何か疑問を持つと時間が停止してしまう能力を持った男が、時が止まった街の中で次々とナイフが刺さった人間を見つける『ナイフが街に降ってくる』
テレポーテーション能力を持った男が完全犯罪を計画する『瞬間移動死体』
事件の当事者と会話をするだけで当事者に事件を解決させてしまう超能力を持った男が主人公の『完全無欠の名探偵』
他人が見た風景をそのまま見ることができる能力を持った女性が、殺人を「見て」しまう『実況中死』
などなど。

SFミステリを書いているのは西澤保彦だけではありません。
宮部みゆきの『蒲生邸事件』はタイムスリップというSF要素を含めたミステリですし、森博嗣も『女王の百年密室』という、「死」という概念が存在しない世界で起きた密室殺人を題材にしたSFミステリを書いています。

海外もので有名なのはランドル・ギャレットの『魔術師をさがせ!』『魔術師が多すぎる』でしょうか。
これは、魔術師が科学者や弁護士の代わりを務めているパラレルワールドの世界で起きた事件をモチーフにした作品です。
魔術が使えるのならなんでもありじゃないか、というツッコミが入りそうですが物語はそう簡単には進みません。突拍子もない設定の中に厳密なルールというものが存在するからです。
例えば『魔術師が多すぎる』では、現場の密室が被害者しか開けられない呪文で封じられていて、他の人が魔術を使って開けることは不可能だったり。

この「厳密なルール」というのはSFミステリの肝です。このルールがしっかりしていないとなんでもアリになってしまい、ミステリとして成立しなくなってしまいますから。
例えば、先ほど紹介した『瞬間移動死体』ではテレポーテーション能力にこんなルールがあります。

・自分の体以外のものは瞬間移動できない(もちろん服も!)
・主人公が瞬間移動するためにはアルコールを飲むことが必要(そして主人公は下戸)
・瞬間移動する先にあるものと交換で、主人公の体が移動する

こういった条件があるため、主人公の男は完全犯罪を成立させるために複雑な計画を練る必要に駆られます。人を殺して瞬間移動して「はい、おわり」とはいかないわけですね。そして、こういった複雑な条件があるために物語は予想もつかない展開へと進んでいくのですが…。

どうです?SFミステリ、読みたくなってきましたか?読みたくなったなら、上で紹介した作品の中で気になったものを一つ、図書館で探してみてください。本を開けば、豪快な設定と緻密なロジックをあわせ持つSFミステリの世界が、きっとあなたを魅了させてくれるはずですよ。

とまぁこんな感じでどうでしょうか、鹿野さん。
「読んで面白いもの」という条件だったので、面白いかどうか不安なのですが…楽しんでいただければ幸いです。
次回は誰になるんでしょう?まだ決まっていないのかな。
東洋FSM会員が頑張って更新するので、次回も読んでいただければ幸いです。では。

夜歩く( 「読むを書く」第一回・鹿野)

こんにちは、鹿野です。
梅雨と真夏が行ってやってきたような天気が続いていますが、皆さん体調大丈夫でしょうか?
実は本サークルでは、プチ風邪流行が起きてまして、なぜか上級生ばかりが体調を崩していく事態が起きております。
かく言う私もどうやら腹を壊したようで。結構辛いもんです。

さて。先日こちらで告知しました「全員参加リレー執筆企画」。

始動いたします。今日、この記事から。

テーマはなんと「オールフリー」 完全に自由です。

昨年度は「本」をテーマに書いてみようと全員にやったわけですが、
今回はまぁもっと自由にやってみようと相談の結果なりまして。

「何を書けば、ここを見てくれる人に最後まで読んでもらえるか?」
ということを第一に考えて、尚且つ自分で書いてて楽しいようなテーマで書いてみる。

そういったことをこれから書くであろう会員には伝えてあります。

このリレー記事「読むを書く」(思い付きですのでこのタイトルは変わるかも)は週に一度、毎回執筆者交代で書かれます。
何曜日に書かれるか、ということはまぁお楽しみに。

また、当初この企画スタートの穴埋めに考えておりました「ミステリ講座番外編」も
まだ全然書いておりませんし、並行して続けていきます。
こちらに関しては、私が基本的に執筆いたします。

てなわけで、このまま第一回の私へと。

タイトルは「夜歩く」
推理小説家ジョン・ディクスン・カーのデビュー作です。
トリックが複雑過ぎたせいで、いくつもの出版社に断られたという逸話のあるこの作品。
どんでん返しトリックと怪奇趣味というポーの流れを受け継いだカーの真骨頂を見ることが出来る良作です。

さて、普段我々が読んでいる小説なるもの。限りなく新鮮な「現実」というものが目の前にあるのに
我々はなぜか、この奇妙な存在を愛しています。
「現実」を「昼」とすれば「小説」とは「夜」のようなものではないでしょうか。

そして、それを読む我々はすなわち「夜歩く」人ではないかなと、まま少々無理やりですが、思うのです。

しかし、だからといって現実を完全に無視するなんてわけにはいきません。
「夜」における「昼」のように、決して見失うことが出来ない存在として「現実」はそこにあるのです。

ということで今回は、このサークルで扱っているジャンルの一つ、ミステリの「現実」への向き合い方について、
のんびりと書いてみようと思います。

近年発展してきた「社会派」や「ハードボイルド」は在り方は違えど、現実を強く意識したジャンルと言えるでしょう。
そして、そんなジャンルが生まれてきたのは「本格」へのアンチテーゼでした。
社会派の第一人者として知られる松本清張の言葉にこういったものがあります。

「推理小説をお化け屋敷から連れ出す」

江戸川乱歩、横溝正史など当時の代表的作家は作品におどろおどろしい空気を付帯させることが少なくありませんでした。
乱歩は始祖ポーの怪奇的雰囲気に惚れていましたし、横溝もまたカーの怪奇趣味に大きな影響を受けていましたから
これも当然といえば当然のこと。
「本格」はそういったところ「現実」の中ではなくあくまでフィクションの世界から生まれたものなのです。

では本格は現実から完全に目を背けているのか?
そういったわけではありません。
そもそも、現実に生きている人間が書いたものである限り、そこから逃れることは難しいわけで。

本格において「現実」とは目を背けるからこそ、意識されるものだと私は思っています。

例えば今この時代に、孤島という孤立空間があり得るでしょうか。
携帯やらなんやら、クリスティの時代から多くのものが変わりました。

いくら現実離れした本格推理であっても現実でのルール、常識を「読者に見える形で」破るわけにはいかない。

本格においては読者の前に現実を提示すること。例えそれが信じがたい事件であっても最終的には
現実味のある推理をすることが重要なポイントです。

全体的に、形としてはかなり非現実であったとしても少なくとも読者であるうちは「現実」を
作品に見ることが出来るということ。それが「本格」の現実との向き合い方ではないかと私は思うのです。

ハワード・ヘイクラフトというミステリ研究家は「民主主義の発展がミステリを生み出した」と
名著「娯楽としての殺人」で書きました。その言葉を完全に肯定することは出来ませんが、
ミステリという娯楽小説の華が常に読者の側にあった。読者という「現実」の中で受け入れられてきた。
そういったことは確かではないでしょうか。

さて現在。新本格の波が遠く過ぎ去った今、ミステリはどこへ行くのでしょうか。
それを知っているのは多分「現実」という、ミステリと決して相容れずしかし切り離せないものだけでしょう。

ということで、まぁ、大して意味のない文章をつらつらと書いてきてまいりました。
人に「読んで面白いものを書け」と言った割りに、あんまり面白くないものとなりましたが。
まぁ、これから書く人は反面教師にしていただければ。

とりあえず今回はこの程度で終わり。
次回は現二年生の一人が書きます。お楽しみに。鹿野でした。

講座の後にはティータイム(ミステリ講座番外編、開設) 

こんにちは、鹿野です。

先日「お知らせ」の方でミステリ講座の大幅な方針変更をお知らせしたのですが、
その変更の一環としましてこのブログでも「ミニ・ミステリ講座」をやってみようと思います。
名付けて、「ミステリ講座・ティータイム」!

本講座内で話しきれないことや、本来やるつもりだった「ミステリ史」に関すること、などなど。

本講座よりかはボリュームダウンしますが、その分スッキリとした味わいある講座を
このブログでやっていきたいと考えております。

更新頻度ですが、毎週木曜日くらいまでに書く予定です。

サークルの会員の方も、そうじゃない方も、空いた時間の暇つぶしに見ていただければ。

それではま、早速今日中にでも第一回を改めて書きますのでよろしくお願い致します。

サークル会員ほぼ全員参加企画第一弾「読むを書く」

安定しない情勢から、やっとこさ暑い方へと方針が安定し始めたお天気様。
とはいえ、涼しい夜がこれからなくなっていくことを考えると少し寂しいような気もする。そんな今日この頃。
こんばんは、鹿野です。ちょっと、現在計画中のミニ企画のお知らせを。

それは、このブログでやることです。
そう、昨年もやった「会員交代でブログ執筆大会」の第二弾!行います!

昨年は私発案の「私の読書体験」というテーマで、6人くらいに参加してもらいました。
読んでる私としてはとても面白く、会員各人の普段は見えない部分を見ることが出来た企画でした。

今回はどうなるか…前回はいかんせん、内輪に行き過ぎた感じがあったので今回は
初めてこのブログを見る人も楽しめるような、そんな企画を考えております。

ただ、準備に少しばかり掛かりそうなので…
それが始動するまでは「ミステリ講座 番外地」でも書いてみようかなどうかなどうかなと。

とりあえず、次回の記事にご期待ください。

ワークショップを開始に向けてその目的と真意について。

東洋大学FSMの新企画ワークショップの開催がいよいよ来週に差し迫っている訳ですが、
どの程度の参加者がいるのかちょっと気になるところですね。
そんな訳で参加人数を増やす目的と参加する人へのアナウンスも兼ねて新企画のワークショップについて解説したいと思います。

ワークショップって何? 会員講座? なにそれおいしいの?

ワークショップとは実体験講座を指す言葉ですが、FSMで行われるそれはちょっと違った物となっています。
「ミステリ講座」だったり「SF講座」だったり「ファンタジー講座」だったり「小説の書き方講座」といった物を現会員が企画し、
講師として週一くらいの頻度で特別講義を行うといったものです。
どちらかというとキャリア育成セミナーに近いのかなといった感じはしますが、ぴったり来る単語が見つからなかったので、ワークショップと銘打ちました。
実際には講師担当者と生徒との交流を通じて知識を高めあう目的で行われる講座といった感じですね。

何でワークショップなんてやる必要があるの?

以前までのサークル活動では新会員へのノウハウ伝達はほぼ「活動内容と旧会誌データのみ」というお粗末な状態が続いていました。
それは「会誌の作り方」や「読書会のやり方」といった実務的な事に留まるばかりで、
今まで長い年月をもって培われてきた「SFやファンタジー、ミステリに関する知識」だったり、
「どの作品がオススメか。どういった作品をどういった順序で読むのが良いのか。そもそもどれを読むべきなのか」といった有用かつ重要な知識は、
僅か四年間の間にすっかりと消えて無くなってしまったのです。(おそらく)
そもそもこうなってしまったのには訳がありました。

餅屋に来た奴は餅が作れるのか?

餅屋に来た奴は餅が作れるのか? 餅のプロフェッショナルなのか?
IT系企業に入社した奴は完璧に業務をこなせるのか?

つまりはそういうことです。

僕たちは「SF研に来たのだからSFについて詳しいだろう」だったり
「ミス研に来たのだからミステリはかなり読んでるだろう」だったり
「創作やりたいっていってるんだからそれなりに書けるんだろう」といった偏見から知識の伝達を怠ってきました。
「好きなら知ってて当然」といった偏見がすべての元凶です。
少なくとも『数年歳喰ってる功』といった物があって、
多少なりとも多くの本を読んでいるであろうにも関わらず、
その知識の伝達を行わず知ってる奴だけでワイワイやっていった結果が、

「SF研なのにSFに詳しい奴があんまりいない」といったわけのわからない結末という訳です。

じゃあ誰が教えるの!? 俺らでしょ!

そこで現会員はひらめいてしまった訳です。

【華麗なる知識伝達ルーティーン】
1、おい。俺様がお前らにミステリがなんたるか教えたるぞ!
2、ミステリ読みが増えてサークル活動が楽しい! やった! フェイスブック的に言えば「いいね!」
3、ミステリ読みが増えたお陰で、単位修得よりも充実した会誌製作認可された! これで勝つる!

そして新会員が先輩になると丁度1に戻るわけですよ。
ミイラ取りをミイラにするシステムとでも名付けましょうか? 実に良いルーティーンです。
更には講師となる現会員に新会員だったり他の会員が「そこはちょっと違うんじゃね?」とか「異議あり!」といったツッコミを入れる事によって、
講師を担当した会員の知識も急速にひろがりんぐ! 実に良いことばっかりのシステムですねこれは!

具体的に開始するのってどんな講義?

現在公開している講義は上のワークショップのタブから確認出来ますが、一応今現在のだけ書いておきます。

ミステリ講座

【担当者】 鹿野 荘一 【日時】隔週月曜18:10~18:40くらいまで(参加希望者の都合で変動します)

【講義内容】年鑑の製作・及び会員の知識向上の為のミステリ講座。詳しくはシラバスをどうぞ。

【場所】  BOX4551・または幻想文学研のBOX使用も考え中

文芸創作実習

【担当者】 滝尾 光年 【日時】隔週木曜18時~18時40分を予定(WEB講義あり)

【講義内容】各会員の創作技術向上の為の文芸創作講座。効率的に物語作成術を伝授。詳しくはシラバスをどうぞ。

【場所】 BOX4551 - または幻想文学研究会BOX使用を検討中。

ちなみに「俺がファンタジーについて語ったる」とかそう言う人も大歓迎です。是非是非講師として出陣なさってください。
というかやれ! いいな?

さて長くなりましたので最後に一言。

この新企画が東洋大学FSMに良い流れを生み出すか、講師が爆死するかどちらが先かわかりませんが、
毎日がフェスティバルかのようなこういった無茶な事をやってみるのも時には楽しいものだったりします。
みんなで楽しいサークルを作っていきましょう。ではBOX4551でお待ちしております。

本サークルについて

5月に入った今日この頃。一旦本サークルの活動を整理して、紹介したいと思います。

本サークル、通称FSMは
幻想文学研究会 SF研究会 ミステリー研究会

の三つが「色々と面白いことをやろう」ということで、合同で活動しているものです。
こっそりなので、ポスターには載せられないのですが・・・。

活動場所はSF研究会のBOXである四号館五階の「BOX4551」

生協奥のエレベーターで5階まで上がり、給湯室の隣にある外に出る扉を開け、まっすぐ突き当りまで。
そこを左にいった一室目です。

活動時間は曖昧ですが、月曜木曜の5限終了後は大体活動しております。ただ、メールを事前にいただけると助かります。

活動内容は・・・また書き足します。

それでは!

連絡はtoyomystery@docomail.com または09026444025 まで。